最後の恋、最高の恋。



その矢先に、“大切な話”があるとメールが来たのだ。


彼もそう思ってくれてたのかと期待してしまう。




私と同じように、このあいまいな関係に終止符を打って、新しい関係へと進展させたいと願ってくれているのかと。




だから、私は迷うことなくすぐに向かった。

急な会議が入ったってことは、メールの返信はしない方がいいと判断して、そのまま坂口さんが仕事を終えるのを待つことにした。



会議が伸びて待つ時間が長くなったとしても構わなかった。



だって、私は彼が好き。


好きで好きで、好きすぎて、苦しいくらいだから。

もう、この想いを伝えたかった。


伝えるためなら何時間でも待てる。


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