この先生は危険人物につき注意してください
「な、それは!?」

「でも学園の運動部入部率は六割で文芸部入部率は四割なの。でも教師が半数ついちゃってるでしょ?『学園活性化条約』に賛成の生徒会は困ったのよ〜」

自分の頬に手を当て微笑む局長はまるで嬉しそうな顔だった。みのるは奥から沸いてくる怒りを必死で堪え、唾を飲み込む。

何でだ、なんで俺は文芸部でも無いのに怒ってる?何故だ。

「流石に教師を解雇できる校長も半年休んでちゃ、文芸サイドの教師を減らすことも出来ないでしょ?」

「あんた何言って・・・」

「それで生徒会は決めたの」

「あ?」

「めんどくさいから武力で消しちゃえって・・・でもそう思ってた矢先に文芸部がなんか強そうな用心棒雇ってたから私達も対抗するために武力集団作ったの」

局長は腰にぶら下げた木刀をみのるの腹に突き付ける。

「生徒会文芸部撲滅組『新撰組』をね。どう?カッコイイとは思わない?」
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