この先生は危険人物につき注意してください
その時、達也は頭の中でネジが飛ぶ音がした。

「いや、そんなこと言わないで下さいよ」

冷静に答えようとするが口から出てくる言葉は冷たいプールから出た小学生のように震えていた。半ば冗談でも精神的なダメージは高い。

「何故だ?お前はサッカー部に入ってボールを転がし、暇な時間に先輩やら後輩やらと下らないゲームやファッションの話しばっかりしてそれを三年間繰り返すだけじゃないか。悲しすぎとは思わないか?」

「思いません」

きっぱりと言い切ると、白鳥は目頭を押さえ唸りだす。ヤバいと感じた達也は取り繕うとするが言葉がなかなか出てこない。

「あ、あの・・・せんせ」



「よし決めた!これから部活を作るぞ達也ぁ!!」



「えぇぇぇぇ」
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