この先生は危険人物につき注意してください
「部活・・・あぁ、これこそ私に出来る生徒会最高の妨害工作だ」

「妨害・・・工作?」

なにやら地雷を踏んだ達也は今居ぬみのるを羨ましがり、そして焼きそばを買いに行った自分に後悔した。



北舎屋上


沈む太陽が一日の最後に一番輝く時も、みのるは十字架に縛られ妙な空腹感に耐え続けていた。

記憶力だけが取り柄の普通の高校一年生が何をどう間違えたらこんな目に遭遇するのであろう。もしかするとこれは何かの陰謀か?だったら張本人さん出てきて下さいよ、すんとも言わずに顔面に本気のグーパンチをお見舞いしますから。

「解放してくださいよ〜」

「おみゃーは人質の価値がなくなるまで解放しないよ〜ん」

隣で真弓はにやにやしながら木の棒でみのるの頬を突き刺してくる。正直痛いしウザイ。頬には無数の傷と出血が始まっていた。

「真弓、大事な人質なんだから怪我さしちゃダメよ」

「えぇ〜、局長楽しいですよ?」

「いつか覚えてろよチビ」

「ああ?なんか言ったか棒人間」

「まあ、初めてなのに仲良くなるのが早いのね。私は嬉しいわ」
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