千年の追憶【完】
俺は、水菊の指摘にぐうの音も出ない。


確かにその通りだった。


師匠の目を盗んで、脱け出してきた。


羽琉まで巻き込んで。


何をやってるんだ、俺…。


恋は盲目なんて台詞、信じてなかったよ。


少し反省した。


そんな感じで、何の進捗もないままに、一年程過ぎただろうか。

父上が倒れて、俺は名代に立たなきゃならなくなった。


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