千年の追憶【完】
村長の仕事は、とんでもなく忙しかった。


それでも俺は、何とか水菊に会いたくて、仕事の合間を見つけては、時間を作った。


自分がこんなに、一人の女に溺れるなんて、想像も出来なかった。


理屈なんてない。


笑える程、水菊を愛してた。


もう、水菊の居ない世の中なんて考えられない位に、俺にとってかけがえのない存在になっていたんだ。


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