彼氏の余命を知ってる彼女。


…違う…、違うよね…。


誕生日が同じで、同学年の人なんて世界中に沢山いるし…。


違う…っ。


カタカタと、小刻みに震え出す体を必死に抑えているのを死神は黙って見ている。


そして、私に大打撃を与える一言を言い放った。



「──あ、この人物は君の近くにいる男だ」


死神の言葉が胸に深く刺さった。鋭い言葉の刃が──。



膝が震え、限界に達した私の体はその場に崩れ落ちる。



    









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