彼氏の余命を知ってる彼女。


…うわぁ、寝すぎた。


ふぅ、とため息をついていると、お母さんが私の存在に気付きこちらを向く。


「あら、起きたの?もうご飯食べる?ヒカル君は?」


お母さんの質問攻めに、熱のせいか目が回りそうになる。


「…ヒカル寝ているから起きたら食べる」


そう言って私はまた二階へと駆け上がった。


    
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