彼氏の余命を知ってる彼女。


部屋の目の前まで来て、静かにドアノブを引く。


ドアの隙間から部屋の中を覗くと、中は真っ暗で何も見えないが、ヒカルはまだ寝ているようだ。


安心してゆっくり部屋へと入り、電気を付ける。


足音をたてないように、ヒカルに近づき、可愛らしい寝顔を覗き込んだ。


…可愛い。子どもみたい。


口を半開きにして寝ている姿はまるで子どものようで、無意識に笑みが溢れてしまう。


    


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