彼氏の余命を知ってる彼女。


「ま、待ってー!」


その後ろを必死に着いて行く。


…前を走るヒカルの姿を見て、もし、この背中に追いつかなければヒカルは今にでもずっと遠い所へ行ってしまいそうな気がしてならない…。


何故か不思議とそう思い私は、足の速いヒカルに置いて行かれないように必死にヒカルの後ろを走った。


ゲート入口に着く頃には私の方が汗だくで、息がハァハァと上がっていた。


「馬鹿ヒカル!私が走るの苦手って分かってて走ったでしょ!」


私は汗と熱気で顔を真っ赤にして、そう叫ぶ。



    

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