≡ヴァニティケース≡
「ふうん。ちゃんと反応してるじゃないですか。じゃあ、もっとサービスしてあげましょう」
声の方を見れば、男がいやらしい表情を浮かべて美鈴を見詰めていた。劣情と欲望が入り混じったその顔に憎悪が募る。
「!?」
ドラマや映画なら、ここで味方が助けに来てくれるタイミングだ。絶望して固く瞼を結んだヒロインを、正義の味方が救ってくれる最大の山場だ。これまでもそうだったではないか。危ない時にはパーカーの男達が美鈴を救ってくれた筈だ。だから今回も……。
しかし。
「折角なんだから楽しんだら如何ですか? これが貴女に取って最後の快楽になるんですよ?」
────やめて。いや、いやぁ────
歪んだ肉をサクリと割って、男の指が美鈴の中へと侵入した。