ジェフティ 約束
シェシルのもう片方の手が動き、ラルフの鳩尾になにやら硬いものが押し当てられた。ラルフはとっさに手を伸ばし、それを握り締める。
「なんで、短剣……」
ラルフはぼそりとつぶやく。
シェシルはラルフを自分の後ろに隠すと、部屋の入り口のドアの横の壁にぴったりと身を寄せた。
「くそ!思ったより多いな」
ラルフの耳に舌打ちが聞こえてきた。シェシルの意識はすでにもうそのドアの向こうに向けられている。
もう、ラルフはシェシルに何もきかなかった。ラルフの耳にも、廊下の方から、ゆっくりと忍び足で階段を上がってくる何人かの足音が聞こえてきたからだ。
「なんで、短剣……」
ラルフはぼそりとつぶやく。
シェシルはラルフを自分の後ろに隠すと、部屋の入り口のドアの横の壁にぴったりと身を寄せた。
「くそ!思ったより多いな」
ラルフの耳に舌打ちが聞こえてきた。シェシルの意識はすでにもうそのドアの向こうに向けられている。
もう、ラルフはシェシルに何もきかなかった。ラルフの耳にも、廊下の方から、ゆっくりと忍び足で階段を上がってくる何人かの足音が聞こえてきたからだ。