ジェフティ 約束
――誰かに命令されて動いてるみたいだった……。それと、シェシルはあいつらの事を知ってるようだった。だから、俺が後を追いたいと言った時にあっさり承諾したんじゃないだろうか。男たちの目的はジェフティのようだ。
背中の荷物をぐいっと担ぎ上げ、フードをつたい落ちる雨粒がぽとりとラルフの鼻先に当たった。
――ジェイ……。会いたいな。
ラルフたちと男たちの隊は、離れたり近づいたりを繰り返し、慎重に森の中を抜けていく。雨のせいで思うように進まないのは、何もラルフたちだけではないようだ。しばらく川に沿って動いていたが、先を行っていた斥候が森の中から戻ってくると、方向を変えて森の中にできた細い道に入っていく。
「いいか、お前たち。これから奴らの背中を見通せない場所を行くことになる。もしもこれが罠だったら、間違いなく私たちは待ち伏せに合うだろう。慎重に間合いを取って着いてきているが、奴らが私たちに気がついているとも限らない。もしも見つかったら迷わず逃げろ。森の中に飛び込んで、ばらばらにな」
ラルフたち三人は、馬の足跡が残るぬかるんだ道の続く森の中へ、慎重にふみこんでいった。
背中の荷物をぐいっと担ぎ上げ、フードをつたい落ちる雨粒がぽとりとラルフの鼻先に当たった。
――ジェイ……。会いたいな。
ラルフたちと男たちの隊は、離れたり近づいたりを繰り返し、慎重に森の中を抜けていく。雨のせいで思うように進まないのは、何もラルフたちだけではないようだ。しばらく川に沿って動いていたが、先を行っていた斥候が森の中から戻ってくると、方向を変えて森の中にできた細い道に入っていく。
「いいか、お前たち。これから奴らの背中を見通せない場所を行くことになる。もしもこれが罠だったら、間違いなく私たちは待ち伏せに合うだろう。慎重に間合いを取って着いてきているが、奴らが私たちに気がついているとも限らない。もしも見つかったら迷わず逃げろ。森の中に飛び込んで、ばらばらにな」
ラルフたち三人は、馬の足跡が残るぬかるんだ道の続く森の中へ、慎重にふみこんでいった。