ジェフティ 約束
「一体、何があったんだ」
ここら一帯の土地は、岩石が混じった痩せた土地だ。豊かな土壌を育む森も遥か彼方。山といえるような膨らみも見当たらない、広大に開けた場所。いくら畑を耕しても、カリシアに出荷を見込めるようなものは実らない。外からの収入源が極めて乏しい土地柄なのだ。
「立派な農村だ……」
それを知ってか知らずか、シラーグは辺りを見回した。
「うろうろしないで下さい。いつ何処で見られているかわからないんですから」
アスベリアはシラーグの腕をとって、村のはずれにあった農機具小屋へと連れて行った。
「一晩だけ、ここに身を隠しましょう。長居は止したほうがいい」
何か言い知れぬ不安が、アスベリアの胸にこみ上げてくる。
この農機具小屋は、収穫時しか使われない道具が納められていることをアスベリアは知っていた。今は雨期。種まきの時期を終えたばかりで、収穫期はしばらく後になる。そうアスベリアはふんでいた。
アスベリアは一瞬、両親のところに匿ってもらおうかとも思ったのだが、今の自分の姿が親に誇れるものではないと思いとどまった。
ここら一帯の土地は、岩石が混じった痩せた土地だ。豊かな土壌を育む森も遥か彼方。山といえるような膨らみも見当たらない、広大に開けた場所。いくら畑を耕しても、カリシアに出荷を見込めるようなものは実らない。外からの収入源が極めて乏しい土地柄なのだ。
「立派な農村だ……」
それを知ってか知らずか、シラーグは辺りを見回した。
「うろうろしないで下さい。いつ何処で見られているかわからないんですから」
アスベリアはシラーグの腕をとって、村のはずれにあった農機具小屋へと連れて行った。
「一晩だけ、ここに身を隠しましょう。長居は止したほうがいい」
何か言い知れぬ不安が、アスベリアの胸にこみ上げてくる。
この農機具小屋は、収穫時しか使われない道具が納められていることをアスベリアは知っていた。今は雨期。種まきの時期を終えたばかりで、収穫期はしばらく後になる。そうアスベリアはふんでいた。
アスベリアは一瞬、両親のところに匿ってもらおうかとも思ったのだが、今の自分の姿が親に誇れるものではないと思いとどまった。