ジェフティ 約束
――会いたい……。
とは思う。状況さえ違えば、会いに行くかもしれない。しかし、村を飛び出してから十数年、一度も連絡をしなかったし、追われる立場の息子の薄汚れて情けない姿を見てほしくはない、そんな見栄のほうが少しだけ勝っていた。
「いつまで逃げ回っていればいいんだ?」
それはアスベリアも考えていた。あれから十日。ザムラス国王はカリシアについた頃だろう。もうほとぼりが冷めた頃ではないかという油断が、アスベリアの判断を鈍らせ、生まれ故郷にたどり着いた安心感が緊張を解かせていた。
「コドリスの追っ手を振り払ったのですから、しばらくは安心でしょう。明日は早朝にここを発って、都北街道を迂回しながら南下します」
「うむ、それならば一週間もあればカリシアに帰ることが出来るな」
とは思う。状況さえ違えば、会いに行くかもしれない。しかし、村を飛び出してから十数年、一度も連絡をしなかったし、追われる立場の息子の薄汚れて情けない姿を見てほしくはない、そんな見栄のほうが少しだけ勝っていた。
「いつまで逃げ回っていればいいんだ?」
それはアスベリアも考えていた。あれから十日。ザムラス国王はカリシアについた頃だろう。もうほとぼりが冷めた頃ではないかという油断が、アスベリアの判断を鈍らせ、生まれ故郷にたどり着いた安心感が緊張を解かせていた。
「コドリスの追っ手を振り払ったのですから、しばらくは安心でしょう。明日は早朝にここを発って、都北街道を迂回しながら南下します」
「うむ、それならば一週間もあればカリシアに帰ることが出来るな」