ジェフティ 約束
 痩せた木の板を打ちつけただけの農機具小屋の壁の隙間から、アスベリアは外をのぞき見た。その一瞬後、アスベリアは胃の辺りをぎゅっと素手で直接掴まれたかのような衝撃で、思わずうめき声を漏らしてしまった。
「やけに外が騒がしいと思ったんだ。それで、覗いてみたらこれだ……。一体ここはどうなっているんだ」
「どうして……」
 アスベリアはそう一言発するのが精一杯だった。
 壁の隙間から見た外の風景が、未だに信じられないでいる。
「どうしてなんだ……」
 アスベリアは繰り返した。
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