ジェフティ 約束
「よいのですか?真相を表に出さなくても」
「この期に及んでも、まだ我々には王に付き従う国民が必要なのだよ。大勢の村人を失うよりは、密告者が一人でも姿を消したほうがまだよい。この件は私がケリをつける。君は心配しなくてもいい」
アスベリアはため息をついた。
「君の傷がどのようにして負われたものなのか、これでようやくわかったな」
「……は、まあ」
「なんだ気のない返事だな。あのボルシェ=サズルを倒しただと?ノリスならともかく、アスベリア……、君が?」
ベラスの瞳に、ややいたずらっぽい笑みが浮かんでいる。
「私の剣技の腕前をよくご存知のベラス将軍は、さぞ想像できないことでしょうが」
「うむ、驚いた!豪将、名将と名高いあのボルシェ=サズルをやるとは!コドリス軍が引き上げるわけだ。これでコドリスに一矢報いたことになるな」
ベラスはやけに嬉しそうだ。アスベリアの肩を力を込めて叩く。身体に走る痛みに顔をしかめるアスベリアの事などお構いなしの様子だ。
「この期に及んでも、まだ我々には王に付き従う国民が必要なのだよ。大勢の村人を失うよりは、密告者が一人でも姿を消したほうがまだよい。この件は私がケリをつける。君は心配しなくてもいい」
アスベリアはため息をついた。
「君の傷がどのようにして負われたものなのか、これでようやくわかったな」
「……は、まあ」
「なんだ気のない返事だな。あのボルシェ=サズルを倒しただと?ノリスならともかく、アスベリア……、君が?」
ベラスの瞳に、ややいたずらっぽい笑みが浮かんでいる。
「私の剣技の腕前をよくご存知のベラス将軍は、さぞ想像できないことでしょうが」
「うむ、驚いた!豪将、名将と名高いあのボルシェ=サズルをやるとは!コドリス軍が引き上げるわけだ。これでコドリスに一矢報いたことになるな」
ベラスはやけに嬉しそうだ。アスベリアの肩を力を込めて叩く。身体に走る痛みに顔をしかめるアスベリアの事などお構いなしの様子だ。