Princess of Magic
庇「言ったでしょう?大丈夫だって。妃芽ちゃんほど初めてでコントロールができてる人は見たことないもの。そこら辺の摩者よりも魔力は強いし…。コントロールが難しいはずなんだけど・・・・。やっぱりそこは妃芽ちゃんの血筋かしら・・・?」


 庇保さん…ぶつぶつ言ってるけどあんまり聞こえません…。
 でも・・・無事についてよかったぁ…。

 『あの…庇保さん…ここ…昨日と全く異なると思うんですけど…。』

庇「当たり前じゃない。昨日のあそこが街だと思ったの?」

 
 え…と昨日庇保さんがそう言っていた気がします…。
とは言えないので。

 『はい。』

と一言だけ伝えた。


庇「あそこは…う~ん…下町…かな?」
 『下町?』

庇「うん。そうね。えぇ、下町ね。下町に人は少ないでしょう?ここはメインストリートといったとこかしら。」

 『メイン…ストリート…』


そういわれれば確かに人通りが多く外界で言う都会の真ん中と言ったところであった。


 『あ…あの、庇保さん、あの人たちってもしかして…。』

庇「え?あ、えぇ。そうね。Bler roseの生徒さん達ね。」

 
そこには、Blue roseの制服を着た男女5人くらいの生徒がいた。


庇「さてと、それじゃあ…服を買いに行きましょうか?靴の方がいいかしら?」

 『いえ…あの…ですから、今ある分が…』

庇「もう。ほんっとにそういうとこは陽様そっくりだわ。」

 お母さんに・・・


それを考えただけで妃芽は心が温まった。

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