好きだ好きだ、大好きだ。
「……」
よかった。
意を決してトレーのオープンボタンを押すと、小さな音を立てて出てきたそれには、何も乗っていなくて。
渡されたディスクをセットした私は、リモコンを片手に、画像が切り替わったテレビの画面をじっと見つめていた。
自動再生された映像が映るのと同時に、よくテレビで耳にする、ブラスバンドの演奏と歓声が、静かだった部屋に一気に流れだす。
あぁ、やっぱりスゴイ。
今日市民球場で見た、白とモスグリーンのユニフォームに身を包む夏希君は、この時高校1年生。
今よりも少しだけ長かった髪と、どこか幼く感じるその表情。
それでも、その真剣な表情は、私の胸をぎゅーっとするには十分で。