好きだ好きだ、大好きだ。
「ダメじゃないけど、な、なんで?」
自分でも恥ずかしくなるくらいの慌てっぷりで返事をする私は、明らかに不審者で。
だけどそんなの、まだまだ甘かった。
だってね?
目の前の夏希君が、私の心臓を止めにかかってるんじゃないかと思うような言葉を口にしたから。
「じゃーさ、一緒にどっかでメシ食わねぇ? よければ藤堂の彼女もご一緒に」
「ななななな、なん、なんで!?」
おかげで私は、目を思いっきり見開いて、そんな聞き取れないんじゃないかと思えるような声を上げてしまった。
目の前の夏希君は目をパチパチとさせているし、隣の亜矢ちゃんは、見なくても分るくらい白い目を私に向けているし。
心の底から、潜る穴が欲しいと思った。