好きだ好きだ、大好きだ。
「ハナちゃん?」
「ぅあ?」
少しぼーっと考え込んでいたせいで、変な声を上げた私に、目を瞬かせている夏希君。
ま、まずい!!
かなり不信感を抱かれている気がする……。
「こっ、甲子園!!」
「へ?」
あまりにも慌てたせいで、つい口をついて出てしまったその言葉。
でも、それだってきっと、さっきの彼女の言葉を気にしているからで……。
ホント私、いつからこんな嫌なヤツになっちゃったんだろう。
しょんぼりと視線を落とす私の少し前には、振り返って首を傾げ、言葉の続きを待っている夏希君の姿。
その瞳に、胸がきゅーーんとなって。
「甲子園に出た夏希君、見てみたかった」
ポロリとこぼれ落ちてしまった、私の本音。
「……」
「ご、ごめん!! なに言ってるんだろうねっ!!」
夏希君の驚いたような表情に、ハッとした。
だってこんなの、あの子の事を気にしてるってバレバレじゃないか……。