その仮面、剥がさせていただきます!



「とにかく、気になって授業にならんからコレはずせ」

澤田先生は怯えた顔のあたしの頭にポンと手を乗せると黒板に向かって歩いて行った。


コレ……?


自分の頭に澤田先生と同じように手を乗せる。



「#▲&%□*?☒!!!!!……」



声にならないあたしの声が教室中に響き渡る。



「上原~~お前なっ!!」


怖い顔をした澤田先生のことなどぶっ飛んでしまうぐらいに驚き、そして撃沈した。






あたし……


なんてことを……





真っ赤になりながら、頭に被っていたハンカチをはぎ取る。



なんてことを……



しかも、落ちないようにとご丁寧にハンカチの端を鼻の下で結んでいた。





ああ……


穴があったら埋まりたい……







『ふざけやがって!』


ハイ。その通りデシタ……



あたしに向かって暴言を吐いた春樹。




『個性って言うんだよ』


きっと馬鹿笑いするほど笑えるアホなあたしに微笑んでくれた陸人……







ああああああああっ



誰かあたしをこの世から抹殺してぇぇぇぇっ!!

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