月を狩る者狩られる者
熱い吐息は、私に恐怖を覚えさせた。



「っや……!」


得意の合気道で切りぬけようと集中しようとした。

でも、ナンパ男がそのまま私の首筋に舌を這わせる。


「っ! ぃやぁっ!」


嫌悪感がどうしようもなく湧き上がって来て集中出来ない。

せめてもと、ジタバタ暴れたけれど男からは逃れられなかった。



「良い反応するぜ。ああ……本当にあの人のモノじゃなけりゃあなー」


男の手がイヤらしくうごめく。

徐々に荒くなっていく熱い息を肌がしっかりと感じ取ってしまう。


もう、泣きそう……。
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