月を狩る者狩られる者
「うぐっ」

絞められたのか、男が苦しそうにうめき私を離した。

男から離れた私は状況を把握する。


朔夜が、男の首を絞めていた。

その表情に、容赦という言葉はない。

口元は笑っているけれど、目が全く笑っていない。
先程聞こえた声と同じく、とても冷たい色をしていた。




そんな朔夜が瞬間的に腕に力を込めると、男の意識がなくなった。


地面に倒れた男を見てホッとする。

死んではいない。
ただ、“落ちた”だけだ。


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