月を狩る者狩られる者
噛みつくような、幾度目かのキス。


でも、今回は今までと違って優しさが欠片ほどもない。



貪って、本当に喰われているような気分。



苦しい……。

まともに息が出来ない。



そして、腕を掴んでいた朔夜の手が服の中に入ってきた。


「ぅんっはっ……やっんんぅー!」

流石にそれ以上は勘弁してほしい。

話すことは出来なくても、うめいてその意思を伝えた。


すると朔夜は一度唇を離す。

「あの男には許して、俺は駄目か? ふざけるな」


それだけ言うと、私の反論など聞かずにまた唇を合わせた。
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