月を狩る者狩られる者
「じゃあ何故俺から逃げた」


私は朔夜の胸元を掴む力を強めた。


まだ、思い出しただけで胸が苦しくなる。

心の奥底から、混沌とした嫌な感情がじわじわとわいてくる。



その感情の名前を私はもう知っていた。


でも、認めたくなくて眉を寄せる。



「言え」

でも、短気な朔夜に耳元で凄まれた。

「っ!」

こうなったらもうヤケクソだった。
< 112 / 421 >

この作品をシェア

pagetop