月を狩る者狩られる者
「ふぅっ……見ないでよぉ……」

涙で朔夜の顔はよく見えない。

ただ、徐々に近づいて来ているのは分かった。



ぺろっ


「っ!?」

頬を舐められた。

ぺろぺろと、涙を拭うように優しく。



そして最後に、唇を吸われる。

朔夜の舌が、優しく私を愛撫していた。



朔夜……。

分かって、くれた……?



朔夜の優しい手に、唇に。

嬉しくて一筋涙が零れた。
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