月を狩る者狩られる者
「吸血鬼が血を吸う欲求は、食欲と性欲が合わさった様なものだ……」
朔夜の舌が首筋の血管をなぞるように這う。
「っ……」
「直接吸って、抑える事が出来るか分からないぞ?」
良いのか? と聞かれ、熱く溶ける様な吐息を肌で感じた。
「私はハンターよ。吸血鬼に血を提供するのも、仕事のうちだわ」
私は何とか冷静さを保つために、そんなことを言った。
本当は仕事なんか関係無いけど……。
でもそんな私の僅かな抵抗は虚しく終わる。