月を狩る者狩られる者

気付くと、私はベッドに一人寝かされていた。

起き上がろうとして目眩を覚え、頭をまた枕に沈ませる。



……あぁ……貧血か……。

吸われた分の血が足りないんだ。



とりあえず、生きてて良かった。


あの状態の朔夜を思うと、必要以上の血を吸われてもおかしくなかったかもしれない。


それにしても……。


血を吸いながら身体をまさぐって来るとは思わなかった。



意識が途切れた瞬間。

『……イッたのか……?』

という朔夜の声を聞いた。



どうやら、私は昇りつめてしまったらしい。
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