月を狩る者狩られる者
 

全く……私は抱き枕じゃないってのに。


朔夜はどうも、何かを抱きしめて眠るクセがあるみたいだ。

仕方ないので、私は朔夜が目を覚ますまでその寝顔を観察することにした。



とても綺麗な顔をしている朔夜。

でもその寝顔には、少しだけ幼さも見え隠れする。



……可愛い。


愛しい……。


フワリと心が温かくなる。

この瞬間がとても好き。


朔夜が私のことを本当はどう思ってるのかとか。

いずれは殺すつもりなんだとか。


そんな思いなんて関係なく、この瞬間だけは朔夜を素直に想えるから……。
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