月を狩る者狩られる者



「それで? 結局この2週間で分かったことはな何なんだ?」


お昼、昼食に立ち寄った喫茶店で朔夜が少し不機嫌そうに聞いてきた。


「……事件の犯人が十六夜って言う吸血鬼ってことと、この事件が私を誘っているものだってこと」

私は指を折って数えるように答える。


そして折った指は二本で止まった。

……つまり、全く進展がないのだ。




事件の依頼を受けたあの日、朔夜の血を吸った男が私をその十六夜のもとに連れていくと言っていたから、あっちの方からすぐに何か仕掛けて来るかと思った。


でも、何の動きもない。

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