月を狩る者狩られる者
「望、お前は出会った頃の彼女そっくりだったんだ……」

十六夜は嬉しそうに目を細め、猫撫で声で囁いた。


しばらく私の顔を見つめ、優しく微笑む。


「うん、やっぱり彼女そっくりだ……あの時殺さないでおいて良かった」



何だろう……この嫌な感覚は……。


気持ち悪い。



恐怖も手伝って、吐き気がしてきた。



つまり、私はお母さんの代わり?

お母さんを自分勝手な理由で殺しておきながら、私をその代わりにするの?



「今度こそは、必ずモノにしたかった。だから……」


だから私を……?

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