月を狩る者狩られる者
「だから君に最高の痛みと憎しみを与えたのさ」

優しそうでありながら凶悪な笑み。


「僕を憎んだだろう? 僕を忘れられなかっただろう? だから君は僕を追いかけた!」

子供の様にはしゃぎ、私を抱きしめる。


私は十六夜とは対称的に全身を強ばらせた。



「君が大人になるまで待ってたんだ。今度は最高の快楽を教えてあげるよ」

私の首の後ろを掴み、頭を固定した。

私は、これからされることに恐怖を抱きながらも、拒否の声一つ出せなかった。


視線が交わる。

優しい眼差しなのに、その瞳の奥に宿るものは暗い。


視線を逸らすことも出来ないまま、私の唇は奪われた。



すぐに舌が入り込み、私の口内を蹂躙(じゅうりん)する。
< 173 / 421 >

この作品をシェア

pagetop