月を狩る者狩られる者
十六夜の手が、太ももの内側を撫でた。


嫌っ!

このままだと、私は……。


朔夜ぁ!!


やっぱりどうしようも出来なくて、涙を零してもう一度心の中で叫んだ。




「望から、離れろ……」

息切れで途切れがちな朔夜の声がした。


十六夜が私の唇を離して朔夜の方を向く。

そうすると私にも朔夜の姿が見えた。


数メートル離れたところに、疲れた様子の朔夜がいた。
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