月を狩る者狩られる者
背筋をピリピリと小さな電撃が走っているよう……。

頭の芯を甘い霧で溶かされるよう……。



そうして、怯えで強ばっていた私の体が少しほぐされていった。


そして男の手が腰に触れ、徐々に上へと上がる。

その手が胸に到達した途端、私は正気を取り戻した。


「っ……やっ!」


男の肩を押し、何とか唇は離した。

でも、すぐに顎以外に腰も掴まれ、また唇が重なる。


「ふぅんっ……!」


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