月を狩る者狩られる者
でも、私だってそう何度もされっぱなしでいるわけにはいかない。

多少酷いとは思ったけど、このまま犯されるのは絶対にイヤだ。

だから私は、男の舌を力を込めて噛んだ。


「くぅっ……!?」


小さな痛みの呻き声をあげ、男は私を離す。

ついでに一歩分距離をとった。


「……俺は、自分の血を飲む趣味はないんだがな……」

男はそう言いながら自分の血がついた口元を片手で拭った。
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