月を狩る者狩られる者
「何をニヤニヤと笑ってる」

頬を染めたままムスッとした顔で、私の髪をくしゃっと掴んだ。


「ニヤニヤはヒドイなー」

私の髪を乱すその手も愛しい。


この手に殺されるなら、他の誰に殺されるよりずっといい。


もう私の全ては朔夜のものだから。



私の命だって、朔夜の自由にしていいの。



“死”にまで幸せを感じるなんておかしいね。

でも……幸せなんだ。


誰にも理解されなくてもいい。

この気持ちは、私だけのものでいいの……。

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