月を狩る者狩られる者
十六夜が立ち止まったのが合図だったのか、配下の人間達がゾロゾロと出てきた。


ニヤリと十六夜が微笑む。

「さあ、決着をつけよう」



十六夜の言葉に、配下の人間達が一斉に飛びかかって来る。


私と朔夜は身構えたが、あまりの人数の多さになすすべもなく引き離された。


「望! 大丈夫か!?」

遠くから朔夜の声だけが聞こえる。


「大丈夫!」

ただ単に引き離されただけで、攻撃は加えられなかったからそう叫んだ。


朔夜も今の声の様子だととりあえずは大丈夫そう。



そして私は配下の集団から押し出された。

そこに、十六夜が待ち構えていたように笑顔で両手を広げている。
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