月を狩る者狩られる者
それでも、十六夜だけは許すことなんて出来ない。

私は再度決意し、襲いかかってくる十六夜を迎え撃つ。


キレてしまった十六夜に容赦はない。

私の急所を確実に狙ってくる。


もはや死ななければそれだけでいいという感じだ。


でも私はその全ての攻撃を確実に避けた。

自分でも驚くほど冷静だ。


熱くなって、うっかり十六夜の目を見てしまうこともないし、心を乱されて気が散ることもない。


そして冷静な私とは逆に、十六夜はどんどん感情を荒げていく。


「僕のモノなんだ! 君は僕の! のぞみぃー!」

その叫びと同時に渾身の一撃を繰り出す十六夜。

私はそれを避け、十六夜の脇に肘を入れた。
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