月を狩る者狩られる者
きっとそれは、男の力自体が威圧となっていたから。

証拠に、男の顔には余裕があった。



何よ! 私はイヤな汗かきそうなくらいなのに!

このインケン野郎!



睨みを効かせたまま、心の中で悪態をついた。

そのすぐ後、まるではかったかのように男が笑う。


「ククッ……強くもあり弱くもあり、俺になびかない女か……面白い」


ゾクリ、とイヤな予感がした。
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