月を狩る者狩られる者
驚いたままの状態で固まっている私に、朔夜は説明してくれた。
「さっきは俺の血を注入したんだ。知っての通り、少量なら配下になるだけだが、約三分の一を吸い取って入れ替えると吸血鬼にすることが出来る」
「これは知らなかっただろう?」と何故か得意気に話す朔夜。
「吸血鬼の血の方が強いからな、他の三分の二もあっという間に吸血鬼の血になる。そうすれば血だけでなく体も生命力も徐々に吸血鬼のものになる。まあ、体の方は完全に吸血鬼になるまでまともに動かせないがな」
最後の疑問もこの言葉で解決される。
「つまり私は、もう吸血鬼になっちゃってるってこと?」
体は動けないという以外に大きな変化は見られないけど、朔夜が冗談を言うとも思えない。
私は、最終確認としてそう聞いた。
「ああ、そういうことだ」
「っ……!」
私は動けないまでも朔夜の腕の中でフルフルと震えた。
悲しいんじゃない。
ましてや寒いわけでもない。
怒りだ。
「さっきは俺の血を注入したんだ。知っての通り、少量なら配下になるだけだが、約三分の一を吸い取って入れ替えると吸血鬼にすることが出来る」
「これは知らなかっただろう?」と何故か得意気に話す朔夜。
「吸血鬼の血の方が強いからな、他の三分の二もあっという間に吸血鬼の血になる。そうすれば血だけでなく体も生命力も徐々に吸血鬼のものになる。まあ、体の方は完全に吸血鬼になるまでまともに動かせないがな」
最後の疑問もこの言葉で解決される。
「つまり私は、もう吸血鬼になっちゃってるってこと?」
体は動けないという以外に大きな変化は見られないけど、朔夜が冗談を言うとも思えない。
私は、最終確認としてそう聞いた。
「ああ、そういうことだ」
「っ……!」
私は動けないまでも朔夜の腕の中でフルフルと震えた。
悲しいんじゃない。
ましてや寒いわけでもない。
怒りだ。