月を狩る者狩られる者
「何勝手な事してんのよーーー!」


先ほど「愛してる」と言われて嬉し泣きしていたのなんて何処へやら、私は怒りに任せて怒鳴った。



「私、死ぬ覚悟はしてたけど吸血鬼になる覚悟はしてないわよ!?」

「死ぬ位の覚悟があるんだったら吸血鬼になるくらいどうって事ないだろう?」

怒り狂う私とは逆に、朔夜は落ち着いている。

それがまた私の怒りを増幅させた。


「どうってことあるわよ! 大体最初にゲームだって言って命奪うって言ったの朔夜じゃない! 最後の最後まで吸血鬼にするなんて一言も言わないで!」

「言ったら断られると思ったからな。それにゲームなんてのはただの言い訳だ」


「言い訳?」

聞き捨てならない言葉に私は眉を寄せた。


「ああ、俺がお前に飽きてしまわない様にするための言い訳だ」
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