月を狩る者狩られる者
朔夜……。
心の中で男の名を繰り返す。
とても似合う名前だと思いながら、私も名乗った。
「私の名前は望。波多 望よ」
「ふん……共に月の名か……それも面白い」
目を細めて妖艶に微笑み、頬に添えてあった手の親指が私の唇をなぞった。
愛撫するようなその指先に、私の心臓が跳ねた気がした。
「望、ゲームをしよう」
「え……?」
突拍子の無い朔夜の言葉に、私は最初何を言われたのか分からなかった。