月を狩る者狩られる者
「ゲームだよ。お前の心も躰(からだ)も俺のものにしてやる。そして、お前の全ての血もな。全ての血を吸われたくなければ抵抗してみせろ」

「なっ…!?」

あまりに自分勝手な提案に私はまた怒りのゲージが上がった。


「何よそれ! 私には何の利益もないじゃない! そんな命をかけたゲームするわけないでしょう!?」

叫び終わると、今度は顎を痛いほど強く掴まれた。


「うくぅっ……!」

「お前の意思なんか関係無い。今すぐに犯して血を残らず吸いとってもいいところなのに、猶予(ゆうよ)と逃げるチャンスをやろうと言ってるんだ。それ以上何を望む?」


そして朔夜は口調を少し和らげ、続けた。

< 25 / 421 >

この作品をシェア

pagetop