月を狩る者狩られる者
つまり、先ほどの一部始終を佐久間さんに見られていたことになる。


いや……別に存在忘れてた訳じゃないんだけど。

……ううん、ちょっと本気で忘れかけてたかも……。


現実に戻ると、異様に気恥ずかしくて私は佐久間さんから視線を逸らした。


「別に? いれば良いだろう。こっちはこっちで勝手にやってる」

暗に、見られたって構わないと朔夜は言った。


いや、私は構うんだけど!?


そう思って朔夜を振り仰いだけど、朔夜は佐久間さんの方に顔を向けていたから気付いてくれない。
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