月を狩る者狩られる者
「大丈夫、他にも手がかりは掴んでるから」

私はそのにっこりと微笑む顔を見返した。


「その捕まえた吸血鬼の話だと、同じように使われて血を取っている奴のうち一人が、直接その女吸血鬼と繋がっているらしいわ」


「で? その一人がどこのどいつかは分かってるのか?」

と朔夜が聞くと、沙里さんは横に両手を少し上げ首を横に振った。


朔夜が沙里さんに聞こえるか聞こえないかくらいの声で「使えないな」と呟く。


ちょっ、朔夜。

こっちは教えて貰ってる立場なのになんてこと言うのよ!?


私はそれを誤魔化すように沙里さんにお礼を言った。
 
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