月を狩る者狩られる者
「でもそれだけで十分です。とりあえずはその使いっ走りを徹底的に捕まえて聞き出せば良いんですよね。ありがとうございます」


「んもう! 望ちゃんはホント素直で可愛いわね。……朔夜とは大違い」

そう言って朔夜をジロリと睨む沙里さん。


やっぱりさっきの聞こえてたんだ。

……沙里さん、結構地獄耳?


でも、当の朔夜はそ知らぬふり。

そんな朔夜に、沙里さんは諦めたようなため息をついた。


「はあ……やっぱりあんたのその性格嫌いだわ。……とにかく私が知っていることはこれくらいよ」

そう言って、沙里さんは何かを受け取るときのように手のひらを差し出した。
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