月を狩る者狩られる者
「じゃ、情報料しめて四万六千円」
「……高いぞ?」
「仕方ないじゃない。私はこれが商売なんだから。それなりに貰わないとやっていけないわ」
ホレホレと催促するように手のひらを動かす。
「この業突く張りが」
舌打ちと共にそう言った朔夜は席を立った。
「望、ちょっと待ってろ。金を下ろしてくる」
「あ、うん。分かった」
返事をすると、朔夜は何となく名残惜しげに席を離れる。
その後ろ姿を見送っていると、何故かこっちをチラチラと振り見ているようだった。
……なんだろう?