月を狩る者狩られる者
『あの公園に繋ぎ役が現れるという情報、あれは罠だった……』

「え?」

朔夜が唐突にあの日の出来事を語り出した。


『よく考えてみれば俺たちは結構派手に使いっ走りを捕まえてたからな。そこを利用されてしまったんだろう……あの女にとってはまさに飛んで火に入る夏の虫だったわけだ』

そう言ったあと、悔しげな舌打ちの音も聞こえてきた。


「何? どういうこと?」

『例の事件の首謀者の狙いは、最初から俺だったようだ』

「え?」


大勢の人間の血液少量採取と、朔夜とがどういう風に繋がると言うんだろう?


『とりあえず、そこら辺の詳しいことは沙里にでも聞け、どうせ勘付いているだろうからな』


それより、と朔夜は続けた。
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