月を狩る者狩られる者
『俺は今動ける状態じゃない。力もろくに使えず、魔力が高まる朔月の今日、やっとこうやって意識を飛ばすことが出来る程度だ』

言われて、今日が新月だということに初めて気付いた。

『望、最近……俺がいなくなってからお前に接触してきた男はいないか?』

「え?」

聞かれ、私は疑問に思いつつも最近のことを思い返してみる。


最近の行動は毎日が一定で、公園、協会本部、喫茶店、あとはここら周辺しか行ってない。

朔夜の痕跡を探す際、私の方から誰かに聞くことはあっても、誰かが私に近付いてきたことは無い。


「……ううん。いないわ」

『そうか、じゃあこれから接触してくるだろう』

私の答えに朔夜はすぐにそう言った。


『望、よく聞け。そいつが繋ぎ役だ』

「え?」
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